2020/04/05 01:14



カテキンの種類

一口に「カテキン」って言いますが、緑茶に含まれているカテキン(茶カテキン)には、以下のような種類があります。
  • エピガロカテキンガレート(EGCG)
  • エピガロカテキン(EGC) 
  • エピカテキンガレート(ECG)
  • エピカテキン(EC)
  • カテキン(C)
この中でも特に、抗酸化力の強いのがエピガロカテキンガレート(EGCG)です。
エピガロカテキンガレート(EGCG)は、緑茶以外の植物からはまだ発見されていないこと、ウーロン茶や紅茶にはほとんど含まれていないことから、茶カテキンの特質の1つとして特に注目されています。
この物質の持つ抗酸化力は、ビタミンCの約90倍、ビタミンEの約23倍であるとも言われ、様々な疾患への治療薬としての期待が高まっています。

ところで・・・

茶葉中のカテキン含有量は、 EGCG>EGC>ECG>EC の順に多いと言われています。
ここで、「豆知識」デス!

『エピ』は摘芽後の酵素失活のための加熱以外の加熱が行われていない状態
『ガロ』カテキンから水酸基(親水性を示す)が増えたもの
『ガレート』はさらに脱水縮合により3つの水酸基が増えたもの
で、ガレート基は比較的疎水性の性質を示すそうです。
                                            
cap_markお茶の機能性とは?

お茶は食品であり、薬ではありません。美味しく飲むのがイチバン!
でも、毎日美味しく飲んでいるうちに、「本来持っている生体防御機能」がより有効に働くようになれば、それはとてもラッキー♬な出来事じゃないですか?
だって、「お茶を飲む」以外に特別なことは無いんですから。

最近のお茶の研究で、成分にそのような機能があることが判ってきたんです!
たとえば、エピガロカテキンガレート(EGCG)は溶液中で82℃から加熱による構造変化が起こるとされており、また比較的疎水性の性質を持っているので、20℃以下の低温では抽出されにくいと言われています。したがって最も適している抽出温度は、
70℃以上~80℃以下

が好ましいとされているようです。
カテキン02

つまり、温かいお茶と冷たいお茶では、期待できる効果に違いがあるということなんですね。でも、温度に関係なく期待できる効果もありますし、良い事づくめって事なんです。
                                              ぺージ先頭へ戻る
cap_mark「水出し冷茶」で免疫力アップ!

身体の免疫力を高めて、感染症などの予防を心がけよう!というみなさん!
「水出し冷茶」のEGCは、免疫力を高める効果が確認されています!
これは、「水出し」だからこそ有効になる効果です。 

カテキン04
農研機構 野菜茶業研究所より

農研機構 野菜茶業研究所の研究で、「水出し緑茶」による生体防御の活性化 という発表があります。
「緑茶を常飲して感染症を予防する」ということで、EGCの含有率が高い「水出し緑茶」の長期的な飲用は、自然免疫系の働きを適切なレベルへ改善することなどの、色々な検証をされています。

例えば、EGCに注目した時、
①80度前後の熱水で緑茶を抽出した時
 EGCGとEGCが同割合で含まれる。
 EGC :免疫系の働きをよくする(車のアクセル)
 EGCG:抗炎症効果(車のブレーキ)

いお茶では、免疫力アップを期待してもアクセルとブレーキが同割合なので、可もなく不可もなく・・・

ここで、チョットひと工夫♬

もうお分かりですね?
② 冷水(冷蔵庫)で緑茶を抽出した時
 EGCの割合が高い緑茶ができます。 つまり、EGCの効果を発揮しやすい!
 だから、免疫系の働きをよくするお茶には最適ということなんです。

カテキン05知らなきゃソンするお茶のこと10の秘密
 
静岡県茶業会議所(刊)
にも、温度別の抽出成分の割合がありましたので、参考にしてください!